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■Kindle(キンドル)とは

漫画や小説などの本をダウンロードして読む事のできる電子書籍サービスの事です。
アマゾンの販売するKindleは世界で最も売れている電子書籍リーダーです。
2007年にアメリカで発売が開始され、その5年後の2012年11月についに日本でも発売開始。
日本への上陸が遅れた背景として、実は、アメリカを含む英語圏の国においてもKindleは2010年半ばまでは殆ど売れなかったのです。
発売当初のデザインや価格などの問題があり、なかなか大衆受けはしなかったようです。
しかし、アマゾンはそれらの問題を克服し、2010年半ば頃から爆発的に売り上げを伸ばす事となります。
Kindleが世界に受け入れられて2年後に日本上陸となるので、そこまで遅いとは言えず、満を持しての上陸はむしろ喜ばしい事かも知れません。
キンドル
Kindle Paperwhite 3Gを3台購入

■紙の本より安い

まず誰もが一番気になる価格のお話から。
今まで、出版社が提供するインターネットの書籍サービスは紙の本より割高のものばかりでした。
集英社の人気漫画であるワンピースなど、カラーになっているとは言え1巻分ダウンロードするのに約2000円も掛かり、仮に50巻分を購入するとなんと約10万円も掛かる計算です。
しかも、購入から1年経ったり月額会員(300円〜)を退会するとダウンロードできなくなります。
よっぽどの物好きで無ければそのような割高で期限付きの電子書籍は買わないでしょう。
まったく人気の無い漫画ですら本を買った方が割安な有様で、実際の本より安くしようなどと言う気はまったく感じられないのが今までの電子書籍業界でした。
今まで出版社は値下げとは無縁の業界でしたから、仕方ないと言えば仕方ないのでしょう。
結果、アダルト系の電子書籍しかまともに売り上げを伸ばせていない業界に成り下がったです。

しかし、Kindleの出現により、ついに電子書籍業界に革命が起きる事となります。
価格はピンキリですが、通常で10〜30%引き、安い本で50〜80%引きと言った感じでしょうか。
この値引き価格には理由があって、アマゾンに関して言えば、20%以上割引してくれたら出版社や作者に2倍の印税を払いますよと約束しているのです。
アメリカではそのような仕組みのようで、日本ではどのような仕組みになっているかは分かりませんが、似たような仕組みを採用していると思います。
その為、出版社や作者にとっても安く売った方が定価で売るより1冊辺りの利益が高くなるのです。
消費者、出版社、作者の誰もが損する事無く価格を下げる努力をしているようです。
もちろん、1冊あたりのアマゾンの利益は減りますが、元よりアマゾンは薄利多売の精神ですから、まずは数を売る事が何よりの優先事項なのでしょう。

しかし、正直なところ、紙を使っていない無限に量産可能なデータなのだからコストも掛からないしケチケチせずにもっとドーンと安くしてもいいじゃないかと考えるのが消費者の本音でしょう。
ただ、電子書籍をやたら安くしてしまうと書店や印刷会社は一気に潰れてしまいます。
出版社も今までお世話になったとこを見捨てるような事はできないでしょう。
そういう理由もあって今は安くするにも限界があるようです。

■無線を無料で使い放題

対応したKindle端末に限りますが、なんと携帯電話会社の通信回線が無料で使い放題です。
要するに、パソコンやWi-Fiなどの無線LANは一切必要ありません。
外出先でも携帯電話の電波が入る場所ならいつでもどこでもダウンロードできます。
実際に使ってみるとこれがまた本当に便利なんです。
最初はWi-Fiでダウンロードしていましたが、比較してみるとそこまで速度は変わらないし、ダウンロード中も本を読めるので速度は気にならない為、今では常に無料回線でダウンロードしています。
当初は漫画などの重いデータは無料回線ではダウンロードできないと告知されていたはずなんですが、実際に買って試したら漫画でもダウンロードできました。
この高速無線がずっと無料で使い放題とは、凄い革命だなと思いました。
ダウンロード以外にもWikipediaを観覧したり、FacebookやTwitterに投稿したりできます。
未対応端末と比べて若干割高ですが、電気代だけでも元は取れますし、何より便利さが桁違いです。
これからKindleを買う人は絶対に無料通信に対応した端末を買った方がいいです。

対応端末:Kindle Paperwhite 3G

■家族で共有できる

私は家族と共有する為に発売日とその翌日にビックカメラで計3台買いました。
Kindleは購入した本を最大6台で共有できるので端末が複数あれば家族みんなで楽しめます。
私は3台のKindleを共有登録して、後はスマートフォン1台に割り当てています。
もちろん、デスクトップやタブレットなども登録すればそれぞれの端末で本を共有できます。
将来的には古くなった端末を破棄して機種変更したくなる時が来るでしょう。
登録した端末はいつでも解除でき、新しい端末を登録できます。
何回か機種変更したら、7台目以降の端末は共有登録できずに今まで読んでいた本が新しい端末では読めない…なんて事にはなりませんのでご安心下さい。
万が一、Kindle端末を紛失した場合でもパソコンなどから手元に無い端末も共有解除ができます。

■購入した本のダウンロードは無期限

無期限で何年、何十年経ってもダウンロードできます。
どこかのサービスみたいに一年後にはダウンロードできなくなると言った事はありません。
データなので紙のように色あせる事もありませんし、破ける事も紛失する事もありません。
一度買ってしまえば自ら権利を破棄しない限りまさに一生物です。
もちろん、アマゾンがサービスを続ける限りとなりますが。
アマゾンが電子書籍から撤退する時は今ある他社の電子書籍はとうに撤退した後でしょう。
これからどんどん伸びていく媒体なのでその点は今のところ心配無用でしょう。
電子書籍に取って変わる何かが生まれるにしても何十年も先の話だと思います。

キンドル
本物の紙のような質感です

■意外と目が疲れない

テレビやパソコンのディスプレイは背面からライトを照らしています。
しかし、私の買ったKindle Paperwhite 3Gは前面から照らしているらしいです。
要は、まるで本を照明に照らして読むような自然な状態を再現していると言ったところでしょうか。
短時間じゃあまり分かりませんが数時間も読んでいると目の疲れ具合が全然違う事に気付きます。
個人差はあるでしょうが、私としては普通の紙の本を読むのと大差が無い疲労感です。
私は普段から視力が落ちるような事を避けるよう意識していて今も両目の視力は2.0を保っています。
Kindleを買うまでは心配していたのですが、実際に使ってみて目には大して悪くなさそうで安心しました。
暗い部屋で寝転がりながら読んでもそこまで疲れず、それほど目に悪いと言った感じはしません。

■本物の紙みたいに見えるワケ

白黒のKindle端末はE inkと言う技術を使っていて、インク粒子を電子的に表示しています。
インク粒子なのでまるで本物の紙に印刷されかのような質感を再現できています。
かなりきめ細かく写真のような画素の細かい描写も難なくこなします。
私の買ったKindle端末は使っていない時も画面に綺麗な写真が表示されます。
この上に掲載している写真のKindleがスリープ時に表示されている画面の一例です。
購入時もそういったものが表示されているのですが、あまりに質感がリアルすぎて私は液晶保護シールが貼ってあるものだと思い、ついつい剥がそうとしてしまいました。
ここまでリアルだと私と同じような恥ずかしい事をしてしまう人は少なからずいると思います。

■E inkは省エネで直射日光に強い

先に紹介したKindleの白黒パネルに使われているE inkと言う技術について少し触れます。
E inkは非常に優れた省エネを実現していて、同じ画面のままなら電力を消費しないのです。
簡単に言うと、パネルには小さな球が敷き詰められていて、その球は半球が白色、残りの半球が黒色で、画面を切り替えるごとにクルクル回っているだけなので動きが無ければ電力を使わないのです。
要するに、スリープ画面や放置状態のパネルは電力を使っていないので凄く省エネなのです。
また、E inkの特徴として忘れてはいけないのが、直射日光を受けても難なく読めると言う点です。
通常の液晶ディスプレイは直射日光を受けると画面の明るさを最大にしても相当見づらいです。
E inkのディスプレイはそれとは逆で直射日光を受けるとライトを切っても鮮明に読めるのです。
日中の外出時など携帯電話やスマートフォンのディスプレイと比較すると違いに驚かされます。
室内では気付きませんが、これは何気に素晴らしい特徴です。
強いてE inkの欠点を上げるなら、画面を切り替える度に色の反転が生じる事です。
色の反転、つまり白と黒が逆転するのですが、これにはちゃんと理由があって、反転をさせないと前の画面の残像が残ってしまうのです。
Kindleの設定でこの反転を切る事もできますが、残像が残ってしまうのでオススメできません。

■バッテリーが約2ヶ月も持つ?

私が買ったKindleの説明を見るとワイヤレスオフ時にはバッテリーが8週間持続するとあります。
前項で触れたパネルの省エネの恩恵によりこの驚異的なバッテリーの持続力を実現しています。
8週間と言う桁違いのバッテリーの持ち具合に驚かされますが、実際のところ、ワイヤレスを一切使わず何週間もKindleを利用すると言う事はほぼ有り得ません。
では一般的な利用でどのくらいバッテリーは持つのかと言うと、本を大量にダウンロードしたりショップでずっと本を探していたら、残念ながら1〜2日もあればバッテリーは使い切ってしまいます。
ワイヤレス使用時においては一般的な携帯電話とバッテリーの持ちに大差は無いように感じます。
Kindleは待機状態でもサーバと同期する為に結構な頻度で自動的に無線を使って接続しています。
ですので、機内モード(ワイヤレスオフ)にするとバッテリーの持ちが飛躍的に改善されます。
外出時など、機内モードに切り替える事を習慣付けると充電を心配する事はまず無くなるでしょう。
機内モードでライトも控えめにしていれば頻繁に本を読んでも10日間は持ちそうです。
省エネ能力は非常に優秀でバッテリーの持ちに関してはかなり満足しています。
尚、白黒じゃないカラーのKindle端末のバッテリーはスマートフォン、タブレット並の持ちです。

■他社の電子書籍との比較

現在、Kindle以外の有名どころでは楽天Kobo、ソニーReaderが上げられます。
他にも、端末では東芝Book Place(BookLive)、ストアでは紀伊国屋BookWebや富士通BooksVなど電子書籍を扱うところは意外と多いのですが、普及には至っていませんのでここでは除外します。
正直なところ、電子書籍は端末性能や端末価格で比較してもあまり意味がないです。
端末性能はまだまだ発展途上で今後、各社抜きつ抜かれつを繰り返す事でしょう。
端末価格の差は今後購入していく本の総額を考えると微々たるものです。
端末は気軽に機種変更ができる価格ですし、現時点の端末を比較する意味はあまりありません。
やはり、本の価格、サービスの良し悪し、将来性、重要なのはこの3点でしょう。

まず、本の価格を比較してみました。
基本的な価格設定は3社とも同じで、同一の本であれば同価格と言った感じでした。
これは出版社側が価格を設定している為、当然と言えば当然の結果です。
違いがあったのは、アマゾンは試し読みの意味を込めてシリーズ物の第1巻が99円で売っているのをちらほら見掛けますが、他社では現時点においてそれが確認できませんでした。
実際に検索で価格の安い順に並べても100円以下の本はアマゾンが圧倒的に多い印象です。
本の価格においては部分的にではありますがアマゾンが一歩リードしているようです。

次にサービスの良し悪しです。
これは無料通信を提供しているアマゾンが個人的には圧倒的勝利です。
ショップの使い勝手も世論的にはアマゾンの評判が一番良いようです。
世界トップのネットショップを有するアマゾンですからそれも当然と言えば当然ですが。
間違って購入してしまってもすぐにキャンセルができるので安心です。
とは言え、アマゾンも含め全てのストアにおいてまだまだ改良の余地は多くあります。

最後に将来性についてです。
アマゾンはもともと本屋からスタートしていて、書籍に関しては世界トップのプロ中のプロです。
電子書籍に賭ける情熱も気合いも準備期間も投資額もアマゾンは全てにおいて別次元です。
こんな事を言うと身も蓋も無いですが、何でも売る楽天やハード屋のソニーじゃ書籍業界ではアマゾンにほぼ勝ち目は無いんです。
本屋vsコンビニvs電気屋で本の販売勝負をするようなものです。
コンビニは善戦するかも知れませんが、電気屋は早々に辞退しそうです。

結論として、今買うならアマゾンのKindleで間違いないと思います。
楽天Koboは酷い初期不良、書籍数の偽装工作、ライト無し発売後にすぐにライト有りを発売するなど出だしからユーザーを裏切り過ぎです。
ギター譜面1曲分が1冊、画像1枚も1冊、Wikipediaも1冊と書籍数の水増しが明るみになった時はKoboだけで無く多くの人が楽天と言う企業に対する不信感を感じた事でしょう。
逆に、ソニーReaderは真面目に頑張っているとは思いますが、プレステやVaio全盛期ならまだしも今は力不足、そしてマーケッティング不足、かつ書籍は専門外と言う印象を受けます。
無線機能を備えないReaderを世に送り出した事からしても、今のソニーがReaderだけに限った事では無く、マーケッティング調査を如何に疎かにして迷走しているかを表している気がします。
楽天KoboやソニーReaderはKindleが無かったからこその選択肢であり、Kindleが登場した今となって選択する意味はあまり無い気がします。
日本の企業にも頑張って欲しいですが、楽天ポイントなどを多く付与したり、日本人ならではの発想で漫画喫茶のように時間料金を支払って読み放題にするなどの革命が無い限りは厳しいでしょう。

■キンドル専用アカウントの作成

先に触れたように、複数のKindle端末やスマートフォンやパソコンなどで家族と本を共有できます。
その気になれば友達・恋人とも共有できます。(合法)
しかし、アマゾンのアカウントを複数の端末で共有するとなると心配なのはパスワードの管理です。
初回起動時の登録で本人がパスワードを入力すれば共有する人にパスワードを教えなくても大丈夫です。
それでもやはり、複数の端末に普段使っている大事なパスワードを入力すると言うのはちょっとセキュリティを気に掛けている人なら躊躇する事でしょう。
Kindle端末のセキュリティがどのくらいのものか分かりませんが、そんなに強力なものとは思えませんし。
また、恥ずかしい買い物履歴などある人はそのアカウントを共有するのは気が引ける事でしょう。
そういった諸々の事情から、買い物用のアカウントとは別にKindle用のアカウントを作った方がいいかも知れません。
キンドル
家族と共有する為に専用アカウントを作るべき?

今は誰かと共有するつもりが無くても何年、何十年先にはどうなるか分かりません。
Kindleで大量に本を買う前に専用のアカウントを作るかどうかは良く考えた方がいいです。
私はKindle用に新しいアカウントを作成しました。
基本的にKindle端末でしか使わないアカウントなので、パソコン側のアカウントを時と場合によって切り替えたりと言った煩わしい事は無く、特にデメリットは感じていません。

Kindleストアでの購入は必要に応じて端末ごとにパスワード制限を掛ける事ができます。
小さいお子様などが使用する可能性のある端末は制限を掛けておくと安心でしょう。
もちろん、パスワードはアマゾンのアカウントのパスワードでは無く独自に設定できます。

■最後に

電子書籍は、安い・いつでも買える・すぐ読める・色あせない・破れない・かさばらない・手軽に持ち運べるなど、一度体験すると紙の本には戻れない多くのメリットがあります。
まだ新しい分野ながらも本の品揃えはかなり充実していますし、これからも増え続けるでしょう。
海外が既にそうであるように将来的には新聞などのニュースも購読できるようになるでしょう。
週刊誌などの読み終わったら捨てる事を前提とした雑誌は紙のままで良いと思います。
しかし、ずっと手元に置いておきたい本は電子書籍の方がメリットが多いのではないでしょうか。
いつかは電子書籍を買おうと考えているのなら、今使っている本への出費を1日でも早く電子書籍に回した方がきっと有意義ではないかと私は思います。
アマゾンのKindleが日本に上陸した今、この先、これ以上の規模の企業の参入は考えられないので、もう様子見をする意味はありません。
まだ電子書籍リーダーをお持ちでない人は是非ともこれを機会にご購入をご検討下さい。
スマートフォンやタブレットにKindleのソフトをインストールして試してみるのも良いでしょう。

最後までお付き合いを頂きましてありがとうございました。

現在発売されているキンドル端末の一覧